学校法人長生学園 長生幼稚園 『公開保育』実施報告

【目 的】 新たな“学校力”の取得と“幼稚園力”の更なる向上(外部の方々等から、よい点・気づいた点など評価をしていただき、日々の保育・教育の繰り 返しの中でマンネリしがちな活動の振り返り、反省の参考とさせていただくため)

【実施日】 平成28年12月13日(火).15日(木)

【参観・評価者】 第三者 7名(市内私立幼稚園から6名、市立小学校から1名)、当園関係者10名(保護者3名、教員7名) 以上、17名

【評価内容・まとめ】 当日の活動内容と共に下に掲載( 満3歳児クラス 年少児クラス 年中児クラス 年長児クラス )

【総 評】 初めての公開保育で、手探りの中での実施であったが、担当した教諭からは、この公開保育の経験を次につなげていく姿勢と意欲を感じることがで き、目的に沿った成果が得られたように思う。今後は内部研修の機会も設け、各教諭がそれぞれの思いや考えを伝え合い、より深く保育・教育と向き合って いけるようにしたい。
(長生幼稚園 園長 竹樋さちえ)



公開保育評価内容・まとめ
●満3歳児クラス
【テーマ・設定理由】
「変身あそび 〜あそびのいろいろなルールを知ろう〜」…ピアノやCDに合わせ、いろいろな動物になりきり、体を動かすことが大好きな子どもたち。絵本の読み聞かせで、 毎日のように子どもたちのリクエストで「3匹のこぶた」を読んでいた。はじめは黙って絵本を聞いていた子どもたちだったが、何日か経つと保育者のまねをし てセリフを言ったり、おおかみになりきって「フゥ〜フゥ〜」と家を吹きとばすまねをしたりと、絵本の世界に入り込んでいる姿が見られるようになってきた。 役になりきることを楽しんでいる姿を見て、いろいろなルールのある遊びにつなげてみたいと考えた。
【取り組み】
・お面を作製し、おはなしの世界に入りやすいようにする。
・保育者がおおかみ、子どもたちが子ぶた役になり、追いかけっこを楽しむ。→鬼ごっこ、しっぽとりゲーム
・子ぶたの家を作る。→かくれんぼ
・おはなしを発展させ、いろいろなルールのある遊びにつなげる。
【当日の実践内容】
・レンガの家をみんなで作る。
・全員で3びきの子ぶたを演じる。
・おおかみになったり、子ぶたになったりしながら、追いかけっこやかくれんぼを楽しむ。


【評価の内容】※下欄の評価欄は、「1良い 2普通 3要努力」の平均点数
項 目
評 価
1.年齢に応じた適切なテーマでしたか。
1.0
2.これまでの活動と本日の活動の継続性は、感じられましたか。
1.0
3.教諭の指導・援助は、子どもの活動に合っていましたか。
1.0
4.園児は、主体性を持って取り組んでいましたか。
1.0
5.園児は、友だちと楽しんで活動していましたか。
1.0
6.園児は、教諭の話すことを理解していましたか。
1.0
7.園児は、教諭の指示を理解し、自ら行動できましたか。
1.0
8.時間配分は、適切でしたか。
1.0
9.危険のないよう安全面を配慮していましたか。
1.3
10.教諭の園児に対する態度や言葉づかいは、適切でしたか。
1.0
11.子どもの気持ちがテーマに向かうように援助していましたか。
1.0
12.子どもの個人差を把握、配慮していましたか。
1.0
13.教室は、保育・教育しやすい環境にしていましたか。
1.0

【良かった点】
・子どもたちからの急な提案も、教諭がきちんと応じて楽しんでいる様子が印象的だった。
・絵本を繰り返し読むことで、遊びが広がった。教諭が提案して展開する事と、子ども同士が影響して展開することがあって良かった。
【気になった点】
・ズックのマジックテープがきちんと機能していないため、危ないと感じた。
・マット運動で基本的なこと(手をしっかりつく)ができていなかったので、ケガにつながらないか心配だった。


担任のまとめ
【良かった点】
・子どもがいろいろな意見を出してくれたので、遊びがどんどん広がっていった。
・子どもから出たアイデアを遊びに取り入れたら、全員が興味を示して参加してくれた。
【反省点】
・満3歳児にとっては活動時間が長く、途中何度か、子どもたちの集中力が切れてしまった。
・指導案通りに進めようとするあまり、言葉掛けなど子どもの意にそぐわないことがあったように思う。
・積極的に参加したり発現する子にばかり目がいってしまい、活動が飽きてしまった子がホールのすべり台で遊び始めたことに気づかず、もっと細かく子どもの様子を見てあげなくてはならなかった。
【今後につなげていけそうな点】
・ごっこ遊びを継続していくことで、劇あそびなどの発展した遊びへつながっていく。
・子どもたちが自分でやりたい遊びを見つけられるようになり、遊び込める子や自分の思いを上手に伝えられる子に成長していって欲しいと思う。


●3歳児クラス
【テーマ・設定理由】
「手作りペープサートであそぼう」…絵本や紙芝居などを見て、いろんな昔話やおはなしに親しんできた。おはなしガーデン(えほんコーナー)で好きな絵本を 選んでは、「次はこれ読んで」などリクエストもある。話の内容を理解した上で簡単なおはなしのごっこあそびをする姿も見られるようになり、ペープサートや パネルシアターを実際にやってみた。おゆうぎかいに向けて劇の練習をする中で演じることの楽しさ、おもしろさを味わっている様子。くり返しのある内容のた めセリフも覚え、他の役のセリフも一緒に楽しむ子ども達の姿がある。そこで、おゆうぎかい終了後、劇あそびの余韻を楽しめるように普段から親しみのある ペープサートを見るだけでなく、演じてみることにした。
【取り組み】
・絵本やペープサートで、おはなしに親しむ。
・お面を作って、演じてみる。
・小道具などを作って、あそびに取り入れる。
・やってみたい役を順番に演じてみる。
【当日の実践内容】
・ペープサートを作る。
・発表する会場作り。
・ペープサートシアターを演じてみる。
・お客さんを誘いに行く。


【評価の内容】※下欄の評価欄は、「1良い 2普通 3要努力」の平均点数
項 目
評 価
1.年齢に応じた適切なテーマでしたか。
1.0
2.これまでの活動と本日の活動の継続性は、感じられましたか。
1.0
3.教諭の指導・援助は、子どもの活動に合っていましたか。
1.0
4.園児は、主体性を持って取り組んでいましたか。
1.0
5.園児は、友だちと楽しんで活動していましたか。
1.0
6.園児は、教諭の話すことを理解していましたか。
1.2
7.園児は、教諭の指示を理解し、自ら行動できましたか。
1.2
8.時間配分は、適切でしたか。
1.6
9.危険のないよう安全面を配慮していましたか。
1.0
10.教諭の園児に対する態度や言葉づかいは、適切でしたか。
1.0
11.子どもの気持ちがテーマに向かうように援助していましたか。
1.0
12.子どもの個人差を把握、配慮していましたか。
1.0
13.教室は、保育・教育しやすい環境にしていましたか。
1.0

【良かった点】
・おゆうぎかいからの流れで無理がない上に3歳児という年齢にあった遊びとテーマだった。
・保育内容が行事からのつながりで子どもたちも取り組みやすかった。
・教諭の説明がわかりやすく、子どもたちの言葉を細かくひろったり、会話をふくらませたりと、細やかな対応が随所に見られた。
・補助教諭との連携がよくとられていた。
・子どもと先生との信頼関係がうかがえた。
・個人の進み具合、道具の取扱いなど、子どもたちへの細かい配慮を感じた。
【気になった点】
 なし



担任のまとめ
【良かった点】
・行事の余韻を子どもたちと十分楽しめた。
・自分の保育を見直し、考える時間となった。
・どう進めたら良いのか工夫したり、子どもたちの反応をいつも以上に感じられた。
・補助教諭との連携の取り方について話し合うなど、相談もよくできた。
・子どもたちの発言を受け、他のクラスとの関わりもできた。
【反省点】
・時間がオーバーしてしまい、余裕を持って進められなかった。
・その後、他のクラスを誘うなどの展開が作れず、クラスのみでの遊びとなってしまった。
【今後につなげていけそうな点】
・冬休み明けでも自由あそびの時間や少しの時間で発表ごっこなどする姿や、やりたいと言ってくる子が多かった。他のペープサートを作ったりして、演じてみるようにつなげたい。
・公開保育のためだけにならず、続けて遊ぶことができた。
・しっかり見通しを持って進められる工夫を日々の活動へつなげたい。


●4歳児クラス
【テーマ・設定理由】
「鬼ごっこをして遊ぼう!!」…年間指導計画の中で友だちと一緒に園生活を過ごし、その中で友だちの良さを発見することを重点においてきた。その中でも昔 からの遊びである鬼ごっこを取りいれている。遊びの中から友だちと一緒に遊ぶことの楽しさや良さを知ってもらおうと思い、このテーマを設定した。
【取り組み】
・毎月一つずつ様々な鬼ごっこを行っている。
・子どもたち同士で鬼役の子を決めたり、少しずつ自分たちで進める様子が見られる
・ルールを少し変えてみたり、オリジナルの鬼ごっこを行うようになった。
【当日の実践内容】
・自分たちでルールを決めて、オリジナル鬼ごっこを行う。


【評価の内容】※下欄の評価欄は、「1良い 2普通 3要努力」の平均点数
項 目
評 価
1.年齢に応じた適切なテーマでしたか。
1.0
2.これまでの活動と本日の活動の継続性は、感じられましたか。
1.0
3.教諭の指導・援助は、子どもの活動に合っていましたか。
1.2
4.園児は、主体性を持って取り組んでいましたか。
1.1
5.園児は、友だちと楽しんで活動していましたか。
1.0
6.園児は、教諭の話すことを理解していましたか。
1.3
7.園児は、教諭の指示を理解し、自ら行動できましたか。
1.3
8.時間配分は、適切でしたか。
1.1
9.危険のないよう安全面を配慮していましたか。
1.6
10.教諭の園児に対する態度や言葉づかいは、適切でしたか。
1.5
11.子どもの気持ちがテーマに向かうように援助していましたか。
1.1
12.子どもの個人差を把握、配慮していましたか。
1.2
13.教室は、保育・教育しやすい環境にしていましたか。
1.0

【良かった点】
・声量の調整、紙に書いての視覚理解で、一つ一つルールの確認ができていて良かった。
・先生と子どもが同じ遊びを楽しみ、信頼関係が生まれているのを感じた。
・子どもたちがいきいきと活動していた。
・教師の話をよく聞いていた。
・遊びの中で危険回避や協調性を学んでいることがわかった。
・話を聞く時、鬼ごっこを楽しむ時と、静と動のけじめがはっきりついていた。
・4月からの継続していた鬼ごっこで、オリジナル鬼ごっこを考え、鬼ごっこを楽しみ、走り続ける、身をかわす身体能力など、積み重ねの成果が感じられた。
【気になった点】
・走り回っていて2人が激しく衝突したが、その時の対応はどうだったのか?
・ルール等の確認を子どもたちと一緒にすることで、一層遊び方が明確になり、今日のねらいに近づけたと思う。
・声の大きな言葉使い。


担任のまとめ
【良かった点】
・子どもたちがいつも通りに楽しんで行うことができた。
・ルールを理解するまでに時間がかかってしまったが、友だち同士で少しずつルールを理解し、守ろうとする姿が見られた。
・子どもたちと一緒に体を動かし、楽しんだ。
【反省点】
・ルールを子どもたちがすぐに理解できるように工夫すれば良かった。
・子どもたち同士の衝突が多かったので、前を見て走るように声をかければ良かったのと、その子どもたち同士への対応の仕方
・長い時間行い、そこから遊びを発展させることができなかった。
【今後につなげていけそうな点】
・自分自身、子どもたちがやってみたい!と思うようなルールや遊びを考え、子どもたちと遊んでみる。その中でもっとどうしたらいいのかを子どもたちと話し合い、遊びに発展がみられるようにつなげていけるように日頃から子どもの様子や遊び方を見ていく。


●5歳児クラス
【テーマ・設定理由】
「アレルギーってなあに?」…近年、食物アレルギーを持つ子どもが増えてきている。当園でも食物アレルギーを持つ子どもは各学年におり、中にはエピペンを 処方されている子どももいる。栄養士、養護教諭と連携を図り、給食メニューの工夫・誤食時の緊急対応など対策をとっている。今回は、みんなで食物アレル ギーを正しく理解し、アレルギーを持つ子も、持たない子も一緒に楽しく安心した園生活が送れるよう、食物アレルギーをテーマとした保育を展開する。
【当日の実践内容】
(1)アレルギーは体の合図 〜アレルギーと免疫の話〜
(2)食べ物クイズ 〜アレルギーを起こしやすい食材について〜
(3)それってアレルギー?? 〜好き嫌い? 食物アレルギー?〜
(4)まとめ


【評価の内容】※下欄の評価欄は、「1良い 2普通 3要努力」の平均点数
項 目
評 価
1.年齢に応じた適切なテーマでしたか。
1.2
2.これまでの活動と本日の活動の継続性は、感じられましたか。
1.2
3.教諭の指導・援助は、子どもの活動に合っていましたか。
1.0
4.園児は、主体性を持って取り組んでいましたか。
1.1
5.園児は、友だちと楽しんで活動していましたか。
1.0
6.園児は、教諭の話すことを理解していましたか。
1.1
7.園児は、教諭の指示を理解し、自ら行動できましたか。
1.1
8.時間配分は、適切でしたか。
1.5
9.危険のないよう安全面を配慮していましたか。
1.1
10.教諭の園児に対する態度や言葉づかいは、適切でしたか。
1.0
11.子どもの気持ちがテーマに向かうように援助していましたか。
1.0
12.子どもの個人差を把握、配慮していましたか。
1.0
13.教室は、保育・教育しやすい環境にしていましたか。
1.2

【良かった点】
・パネルシアターやカードを用いて、子どもたちが楽しんで参加していた。
・園児同士が話し合ったり、真剣に考え、悩む姿が見られた。
・後半集中力が切れても、すぐに寄り添い対応して良かった。
・難しい内容にも関わらず、園児が生き生きと取り組んでいた。
・長時間であったが、皆が集中して参加していた。
・アレルギーの子が多い中、みんなで考えたり、周知することは、とても大切なことだと思う。
【気になった点】
・1単位時間に学ぶ内容が多かった。
・内容が小学校中学年程度のものも含まれていた。
・一斉指導で理解を促すことも大切だが、遊びを通した活動で学ぶ場面があっても良かった。


担任のまとめ
【良かった点】
・実際にお菓子のパッケージを用意したり、絵カードを使用することで、視覚で分かりやすく展開できた。
・昨年度は同じような内容で6月に行ったが、今年度は12月に実施したことで、半年の成長を感じた。(話を聞く姿勢や態度、質問に対しての受け答え、グループ同士の話し合いなど)
【反省点】
・内容がたくさんあり、1時間という中で詰め込みすぎてしまった。集中力の持続が難しいと感じた。
・単発で行うのではなく、何回かに分けて理解を深めていくことも大切だと感じた。
・68名という大勢の子どもたちを一斉に保育する難しさを感じた。
【今後に向けて】
・今回は、小学校の先生や他園の先生方など大勢の方より保育を見ていただき、貴重なご意見や感想をいただくことができた。この日を迎えるまでに準備をした り、どうやったら子どもたちに理解してもらえるかと、相談したり考える時間こそが貴重だと感じた。普段の保育も、ほどよい緊張感を持ちながら自分の立場や 役割をしっかり保つよう心がけたいと改めて思った。
・内容を再構成しながら来年度以降も続けていけたらと思う。養護教諭や栄養士との連携、職員へも意識や関心を高めていくこと、保護者への発信なども行いたい。